六角家が新横浜ラーメン博物館で復活! 六角家1994+

新横浜ラーメン博物館の六角家

JR横浜線新横浜駅より徒歩4分、日産スタジアムのすぐ近くにあります。

全国のラーメン店を誘致して、現地まで行かなくてもラーメンが食べられるというありがたい限りの場所。
創業は1993年、スゴイ施設が出来たものだと思い、けっこう通いました。

当時の館長さん、現地に何度も出向き口説き落とした店舗も多数あったようです。

すみれが北海道に行かなくても食べられたときは感動しました。

今はもうありませんが、あのラーメンの鬼『佐野実』さんの支那そばやも2000年からありとても印象的でした。

来ると必ず支那そばやでは1杯食べてましたからね。
『六角や』といえば、かつて『吉村や』『本牧や』とともに家系ラーメンの『御三家』と言われていました。
私も全部行ったことがあります。
『吉村や』で提供されるラーメンは、豚骨醤油スープで極太ストレート麺のいわゆる家系ラーメンの元祖であり、総本山を名乗っています。

吉村やで修業を経てのれん分けを許されると直系店舗と言われ、吉村実から手渡された「家系皆伝」の書が飾られています。

一度直系になりましたが、その後そうでなくなったお店もあるんですよね。

食べログでは3年連続百名店に選ばれました。

吉村家は通し営業ですが、平日でも常に行列が絶えない超人気ラーメン店。

一番空いている時間帯でも20人待ちくらいはありそうです。
【移転】吉村家 横浜市西区 家系総本山 おすすめメニューはラーメン

1988年に創業した『六角や』はかつて、6店舗ほど展開していた超人気店でしたが、現在は破産宣告で幕を閉じました。

戸塚店が現在ありますが、当時とは別の法人が運営しています。
いえ系御三家として名を馳せた「六角や」。
六角や創業者の神藤隆(じんどう たかし)氏は高校卒業後5年間サラリーマンとして勤めました。
その後、洋食のコックとして10年近く働き、いざ店を持とうと思った時、洋食ではなく、自分が昔から好きだったラーメン店をやりたいと思い、いえ系ラーメンのルーツである吉村家に弟子入り。
その後、神藤さんは吉村家の2号店である「本牧や」で店長を務め、合計7年間修業した後、1988年六角橋に「六角や」をオープン。
六角橋にお店を出したのは当時、横浜で賑やかな商店街(六角橋商店街)があったからとのことで、その地名をとって「六角や」と名付けました。
本店は2017年に閉店し、22年に創業者がご逝去。
今回のラー博復活は創業者がご健在時に進んでいたプロジェクトで、現存する唯一の六角家である戸塚店と、創業者神藤隆氏の指名により選ばれた浜松『蔵前や』の協力により実現しました。
『蔵前や』店主の袴田さんは、創業者の神藤氏がわずか5年弱で独立を認めた優秀なお弟子さん。
東京の蔵前で『六角や姉妹店』として『蔵前や』をオープンさせ、その後浜松に移転しました。
現在では新横浜ラーメン博物館で腕を振るっています。

六角家1994プラスのメニュー

ラーメン、煮玉子ラーメン、チャーシューメン。
キャベチャーやライスもありました。

煮玉子入りラーメン

ミニサイズも頼めましたが、せっかくなのでレギュラーサイズで。


味の濃さ、チーユの量、麺の茹で加減がいろいろ選べます。
私は初訪問のお店では、いつも全部普通にするんですよね。
そのお店のおすすめが全部普通だと思っているので、とりあえず普通で注文して、次回から注文を変えます。
トッピングはほうれん草、チャーシュー、のり、煮玉子など。
まずはのりをスープに浸し、その上に唐辛子とニンニクを乗せ、麺を乗せ巻いていただきます。
のりはしっかりした分厚いもので、この厚みがないと色々巻いて食べる前にのりがちぎれてしまいます。
超人気ラーメンユーチューバーすする君がやっていた食べ方。

一度やったらやらずにはいられません。
皆様にもおすすめする食べ方。


スープはド豚骨というわけでもなく、まろやかで醤油ダレのキッチリしています。
まろやかですがコクがあるんですよね。
それでいて物足りなさはありません。

やや甘みを感じます。
とんこつと醤油のバランスがいいんですよね。
ラーメン博物館のホームページによると、袴田さん曰く「私が神藤さんから直接指導を受けた際に、神藤さんが一番大事にされていたのは、骨のバランスと、炊き方とタイミングです。
この部分が変わると味は大きく変わります。
私も一番そこを大事にしております。」とのこと。
さらに「神藤さんが目指していたスープはとんこつと醤油ダレのバランスが絶妙になるのですが、中々簡単にはいきません。
理想に近づいたときはスープに甘みが出ます」。
そこで袴田さんは、理想のスープをさらに進化させるため、既成概念を捨て、一から研究し直しました。炊き方に関してより理想に到達する方法として寸胴ではなく、直系1.3メートル以上ある大釜でスープを取るように変えました。
「大釜を使うことにより、対流が良くなり、焦げ付きがなくなります。
そして開口が広いため、豚臭さもなくなります。
使用する食材は神藤さんがやられていた頃とそれほど変わりませんが、理想のスープに近づけるようになりました」とのこと。


麺はいえ系ラーメンではおなじみの太くて短いもの。
啜り心地がよく食べやすい。
小麦感がしっかり感じられ、スープも非常によくなじんでいます。
ほうれん草の少しクタっとした感じがいえ系ラーメンっぽい。
ロースのチャーシューは肉の旨味とチーユの相性が抜群の相性。
柔らかくてしっとりしています。

途中で投入するニンニクや豆板醤はマストアイテム。


最後まで美味しくいただけました。
あ、蔵前やでもお馴染みだったキャベチャー頼むの忘れてた。
これはやり直しかな。
また来なきゃ。


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