静岡県熱海市の石川屋
JR伊東線来宮駅から徒歩10分、観光客もそこそこ歩いていて、交通量もけっこう多い場所にあるラーメン店。
写真を見るとよく分かりますが、けっこう急な坂の途中にあります。
熱海市役所の近くですね。
すぐ近くの交差点には、年季の入った外観の和菓子屋さんがあり、その向かいにもラーメン店があります。
ほか熱海屈指の人気ラーメン店「わんたんや」も比較的近く。
わんたんや 熱海市 おすすめメニューはワンタンメン【飯テロ】
石川屋は1951年創業。
70年以上になる老舗ですね。
こちらのお店も何回か来ています。
創業50年以上のお店は積極的に行くようにしています。
長年続くには理由があるんですよね。
その理由を知りたいのと、長年続いていることに敬意を表したいのです。
同じ熱海市内の「わんたんや」は創業1947年で、石川屋より少し歴史があります。
ご存じのかたは少ないかもしれませんが、何と熱海市内にもっと歴史があるラーメン店があるのです。
熱海駅から徒歩2分、路地裏にあるラーメン店。
駅から近いにもかかわらず、知っている人しか絶対に来ないであろう立地。
ノスタルジックな外観。
店内も超ノスタルジック。
「香蘭亭」になります。
ディープなお店が好きな人には、ぜひ行ってみてほしいです。
石川屋ですが、老舗ですが外観にはネオン看板が付いています。
夜光るのを見てみたい。
高倉健さんが愛したお店ということで、写真が飾られてありました。
昼の部開店と同時に入店しましたが、続々とお客さんが入ってきます。
店内はカウンター席とテーブル席あり。
どちらも年季が入っていました。
ごちゃごちゃとした雰囲気がたまらない。
豚さんがお出迎えしてくれます。
厨房を観察していると、注文が入ってからもなかなかラーメンが作られない。
店主さんが肉を選別しているようで、肉に対するこだわりなのでしょうか。
期待しちゃいますね。
店内はあっという間に満席になり、入れなくて帰っていくお客さんもある人気ぶり。
石川屋のメニュー
ラーメンだけでも数十種類あります。
一番人気はアグー豚を使ったチャーシューが入る石川屋ラーメン。
ほか昔から名物なのがオムライスです。
何を食べるか迷ったときはお店イチオシのメニューですね。
イチオシメニューが表記されているお店は、全部おすすめと言ってくるお店よりは信用できると思っています。
個人的な意見なのであしからず。
石川屋ラーメン
トッピングは味玉、ネギ、かまぼこ、メンマ、チャーシュー、わかめなど。
ネギは切り方が違うものが入っていたり、仕事が細かい。
お店おすすめの食べ方が書いてありました。
まず、ラーメンが来たらブラックペッパーをかけて下さい。
ここで麺をかき混ぜたりしないで下さい。
スープが濁ります。
レンゲはなるべく使わない事。
スープを飲む時はどんぶりごとが美味しいです。
いきなりコショウを振って下さいと説明書きに書いてあるラーメン店は珍しい。
スープは醤油がきりっと効いているもの。
今まで味わったことのない複雑な味。
いろんな食材が顔を出してきます。
チャーシューの煮汁は、昭和26年の創業当時から絶やすことなく継ぎ足しています。
醤油だれはその煮汁をベースに作られていました。
豚骨や鶏ガラ、新鮮なシジミ、数種類の削り節などを使用したスープ。
細ストレート麺はエッジが効いていてモチモチしたもの。
加水率はやや高めでしょうか。
弾力がありますね。
味玉は黄身がとろけ出る直前の茹で加減。
これくらいが好みです。
メンマは数日かけて戻すところから作られます。
手間がかかっていますね。
アグー豚のチャーシューは、脂身の部分がとろける美味しさ。
独特な甘みがあります。
こんなチャーシューが食べられるラーメン店って、なかなかないですよね。
このこだわりがお店が昔から愛される要因の一つなのでしょう。
ただ調理にはやや時間がかかるので、時間に余裕をもって行くことをおすすめします。
昔はこのお店の名物であるオムライスとラーメンを両方食べたりしていましたが、さすがにこの歳になるとちょっときつい。
熱海に来たら是非食べておきたいラーメン店なのです。