冷たい朝ラーメンがカップラーメンで再現
静岡県藤枝市周辺では、全国的にも珍しい朝からラーメンを食べる文化があります。
このあたりはお茶にかかわる仕事をしている人が多くて、その人たちが朝早く食事が出来るようにということで、朝ラーメン文化が根付いたとも言われています。
朝ラーメンの元祖と言われている藤枝市の「まるなかそば」は、創業百年以上の歴史があります。
朝からさっぱり温と冷の醤油ラーメン2杯 マルナカそば 静岡県藤枝市
静岡県内で一番歴史があるラーメン店ではないでしょうか。
他にもこちらは豚骨ラーメンですが、平日は朝5時~8時半、土日は深夜2時~から5時(大体の時間)しか営業していない「〇元」なんてラーメン店もあります。
【早朝のみ営業】細麺白濁豚骨スープのラーメン 〇元 静岡県藤枝市
藤枝の朝ラーメンは朝から温かいものと冷たいものの2種類のラーメンを食べるという特徴があり、小学生でも2杯食べている光景も珍しくありません。
なぜ2杯なんでしょうか?
これは私も知らないのでご存じの方がいらしたら教えてください。
2杯とは言ってもどちらもほとんど油は入っておらず、さっぱりしているのでするっといけちゃいます。
そんな文化を皆さんに知っていただくために「藤枝朝ラー文化軒究会」というものがあり、そちらで公認されたカップラーメンが大手食品メーカー「寿がきや」から発売されました。
このカップラーメンは温かいものと冷たいものの2種類のうち冷たいラーメンを再現しています。
更にビックリしたのが作り方。
かやくを麺の上にあけてお湯を入れて6分待ちます。
この時液体スープをフタの上に乗せてはいけません。
お湯を捨てたらカップに冷水を入れ、再び水を捨てます。
これを3回行います。
こんなカップラーメンは史上初じゃないかな。
つけ麺の麺を冷水でしめるみたいな感じですね。
最後にカップに冷水を入れ液体スープを入れ完成です。
氷を入れるとさらに美味しいと書いてあったので、氷を入れて作ってみました。
スープは油がほとんど浮いておらず、甘めの味付け。
カツオダシが効いています。
中太ちぢれ麺はなめらかでのど越しがいいですね。
作ってみて気付いたことが水で麺をしめるときなるべく冷たい水を使った方がいいということ。
夏場など水道水が生ぬるい時は注意が必要です。
液体スープはキンキンに冷やしておいた方がいいです。
同じく最後に入れる水もキンキンに冷えたものがいいです。
通常より少し手間がかかるカップラーメンですが、苦労した分美味しくいただけたような気がしました。
「ザワつく!金曜日」で一番人気のカップラーメン
2021年2月に放送された「第3回ご当地カップ麺No.1決定戦」で一番人気になった静岡焼津かつおラーメン。
放映時は入手困難になったカップラーメンも、最近ではスーパーなどで買えるようになりました。
静岡県焼津市はカツオの水揚げ量日本一。
以前焼津の海沿いを走っていたら、前を走る軽トラに冷凍のカツオが山積みになっていて、カーブを曲がった時に1匹落ちてツルツル~と滑っていったことがありました。
海沿いにはカツオの加工工場も多数あったりして、周辺は鰹節のにおいがしたりしています。
そんな焼津産の鰹節を使ったカップラーメンが、大手食品メーカー「ヤマダイ」から発売された「静岡焼津かつおラーメン」になります。
お湯を入れて5分たったら液体スープなどを入れて、麺をよく混ぜて鰹節を乗せて完成です。
鰹節が麺の上で踊ります。
鰹節の香りがいいですね。
スープは魚介豚骨ベースですが、カツオの美味しさが前面に出ていてこってり感はそれほど感じませんでした。
ベースのスープがカツオの風味をより一層引き立てています。
カツオが好きな人にはたまらないラーメンだと思います。
ノンフライめんはニュータッチの凄麺。
かつてこんなカップラーメンはなかったと思います。
Amazonなどのレビューを見ても高評価が多いですね。
リピーターもかなりいたようでした。
一度食べてみることをおすすめします。