この日はトシモンさんと歴史的な名店が今月一杯で閉店ということで来てみました。 開店15分前に到着。
何とかカウンターに座れました。
3回目の訪問。
このお店がどれくらいすごいかというと、中華そば勇次の店主、鏡花の店主、支那そばやの佐野氏等そうそうたる面々が麺作りを習いにくるのです。
特徴は麺にかんすいを使わない、超幅広麺、麺は圧力鍋で1人前ずつ茹でる、圧力鍋は上に付いている圧力を逃すレバーを使わず水で冷やして圧力を逃す、麺の厚さをノギスで測る、麺を保存するとき打ち粉を使わない(使うと麺がくっつかなく保存出来るが、味が変わってしまうので使わないそう)など。
スープももちろん化学調味料不使用。 無農薬野菜しか使わないなど。
一つ一つ例を挙げていけばきりがありません。
もう儲けなど全く無く、完全に趣味で自分の納得出来るものを作っているのです。
そのこだわり方は私が食べ歩いてきた中でも恐らく1番でしょう。
太平つけ麺を注文。 麺の表面は少しザラザラしていて食感が何ともいえません。
フワッともしているし、とても不思議なここの自家製麺。
最後のスープ割りも実にコダワリが・・・ 更に書きたいこだわりは山ほどありますがこの辺で。
ちなみに座ってから食べ終わるまでに1時間半かかりました。
しかし、あの手間がかかるのを見ていれば納得。
今までで一番回転が悪いお店なのであります。
しかし文句を言う人はいません。 皆さんその辺りを分かってらっしゃる。 閉店が実に残念なお店なのでありました。