遠鉄電車助信駅より徒歩9分、車で2分にあるラーメン店。
東側には静岡銀行、南東には遠鉄ストア、南側にはドラッグストアがあります。
広い道路に面してはいませんが、買い物客などが多数いそうな場所。
立地はいいと思われます。
ラーメンが食べられる食堂だと、東のほうに「助信食堂 双葉」があります。
こちらは先日行ったばかり。
助信駅目の前にある創業70年以上の老舗食堂。
通称電車通り沿いにお店があります。
店舗は比較的新しいと思ったら、遠鉄電車の高架化により移転していたんですね。
メニューにはとんてきや定食などもあるので、ラーメン店というよりは食堂といったほうがしっくりきそうです。
名物のカレーラーメンは、麺を食べ終わると底の方からご飯が出てくるという斬新なもの。
更にカツをトッピングすれば、カツカレーラーメンにもなるんですよね。
一度食べたら忘れられないラーメンです。
更にその近くには、餃子専門店「むつ菊」があります。
私は餃子が大好きで、浜松餃子の店も何十軒も行きました。
そのなかでナンバーワンだと思ったのがこの「むつ菊」。
駅前のお店ではなく助信のほうなんですね。
焼き加減や餃子の中身などが絶妙で、本当に美味しい。
予約しないとめったに入れないお店です。
建物の老朽化に伴い23年12月いっぱいで一度閉店し、翌年3月に仮店舗で生お土産のみ、8月に新店舗でオープンの予定なのだそう。
南の方には超ノスタルジックラーメン店「まつい」があります。
隣は浜松とはゆかりの深い家康公に関わる『椿姫観音』。
壮絶な戦いがあったようです。
まず地元の人しか通らないような場所だし、外観は飲食店かもよく分からない。
しかもすぐ近くまで行ってみないと営業しているかも分からない。
入り口横に小さな『まつい』という看板があるだけ。
目立たない外観。
本当に知っている人しか来ない場所です。
そんなミステリアスさがたまらないお店ですね。
浜田山の店主さんは東京の高田馬場にある渡なべや東池袋大勝軒で修業経験があります。
渡なべ出身といえば、都内にも多くの人気ラーメン店がありますが、私個人の感想は個性的な人が多いなという印象。
でもどこもかなりハイレベルなラーメンを提供しています。
私も渡なべはもちろん、そちら出身の人のラーメン店もけっこう行きましたね。
静岡県磐田市のヤマシロ店主さんも渡なべ出身。
残念ながらヤマシロは2024年1月28日で閉店だそう。
浜田山の話に戻ると、駐車場は店の前に2台分。
店内はカウンター席のみ。
お店は2人体制で店主さんが忙しそうに動き回っています。
よく観察していると無駄な動きがないのが素晴らしい。
他の従業員とのやり取りもスムーズで計算しつくされた動きだというのが分かります。
見ていて期待できそうです。
主なメニューはあっさりしょうゆと塩があり、他に魚介とんこつラーメン、つけ麺などがあります。
一番デラックスなやつですね。
食券をお店の人に渡す時、ニンニクを入れるか聞かれます。
はい、おねがいします。
ラーメンのトッピングはネギ、きざみ玉ねぎ、チャーシュー、穂先メンマ、味玉など。
スープは動物系が濃厚でややとろっとしています。
やや甘みがあるところもクセになる要因の一つ。
動物系に負けない煮干などの魚介系もきっちり出ていて、そのバランスの良さには恐れ入りました。
久しぶりにこの系統のスープを飲みましたが、これは本当に美味しいです。
ゲンコツ、豚の背ガラ、鶏ガラをじっくり煮込み、煮干、アジ、昆布を加えた魚介豚骨の無化調スープ。
化学調味料不使用でこれだけの味が出るんだからスゴイ。
太麺は加水率高めでモチモチしたもの。
ブルンブルンしていて口の中で暴れまわります。
こういう麺好きなんですよね。
自家製麺になります。
あっさりの醤油ラーメンと塩ラーメンは細麺を使用。
麺とスープのバランスがよく、1杯のラーメンとしての完成度はとても高いです。
青ネギと玉ねぎがざくざくとした食感で、変化をもたらして最後まで飽きずにいただけますね。
チャーシューは肩ロースのもの。
しっとりとした仕上がりですが、弾力があり噛み応えがありますね。
噛めば噛むほど美味しさが感じられます。
穂先メンマはシャクシャクとした歯ごたえ。
味玉は割ると黄身がとろけ出てきました。
このねっとり感がたまらない。
私の一番好きな茹で加減です。
美味しくないわけがありませんね。
平日でも開店前から行列が出来、営業中はお客が絶えることのない超人気店。
駐車場が2台分しかなくハードルは高いお店ですが、ラーメン好きなら是非一度は食べてみてほしいおみせなのです。
久しぶりに清湯のさっぱり醤油ラーメンも改めて食べてみたくなりました。